完全覚醒したRides In ReVellion、共に手を取りあげた反乱の狼煙と示した未来

エンタメ, 音楽

4月に新メンバー・椿を迎え5人体制となったRides In ReVellionが満を持してリリースしたアルバム『Re:Vellion』のリリース記念ワンマンを彼らの地元大阪と東京で行った。大阪公演は『Re:corded-2016/07/28-』と題され2016年に行われた彼らの1stワンマンを再現するようなセットリストが組まれ、彼らの初心を思い出させるようなライヴとなったが、12月8日に初台DOORSで行われた『Re:Vellion-20XX/XX/XX-』はどのようなライヴになったのか、ここに記していきたい。

開演時刻を少し過ぎ、暗転した会場に次々とメンバーが登場するとフロアからは大きな歓声があがり「INNOVATOR」でライヴはスタート。ツインギター編成となり彼ら新たな武器となったユニゾンが楽曲を彩るこの曲で“革新者”としての彼らの反乱の幕は切って落とされた。「今日はここから始まるRides In ReVellionの新たな一歩を共に歩む、そんな一日にしたいと思います。その覚悟はあるか!」と黎(Vo)が吼えると、「-CHAIN-」「紫煙」といった初期の楽曲でありながら今回のアルバムで生まれ変わった楽曲たちを披露。さらに彼らは反乱の手を緩めることなく「JIHAD」でヘヴィなリフを体の芯に響かせるとフロアのオーディエンスもヘッドバンギングで応戦した。

「会いたかったぜ東京!」と黎が感情を爆発させるとフロアからは思い思いにメンバーの名前を呼ぶ声が響き、実に約7ヶ月ぶりとなる東京でのワンマンにお互いが胸を焦がしていたことがよくわかった。また、MCでも触れられたがこの日から彼らは新衣装を纏っており、この日のライヴの構成も含めて“未来に繋がるライヴ”を見せると宣言。最後まで駆け抜ける、その思いは「ANOXIA」の疾走感にも現れ、渚(Ba)はドライブ感あるベースでぐいぐいと引っ張り、飴(Dr)とともに小気味いいビートを生み出しライヴのギアを一気に上げる。そして切ない別れを歌う「最終列車 桜通り 手を振るキミへ」の冒頭では改めてファンと一緒に進んでいくことを示すために「誰一人置いていきはしない」とフロアにメッセージを投げかけた。つづく「Sense」では黎が力強い歌声を聴かせてくれたし、「ガラスの花」では彼の艶のある低音と美しいファルセットを交えた歌声を堪能することができた。

Rides In Revellionが掲げる“HARMONIZED TIME PARADOX”は古き良きヴィジュアル系のサウンドと近代的デジタルサウンドと融合させるというものである。彼らがX JAPANをはじめとする偉大な先人たちに影響を受けていることは「F.A.T.E」のスラッシュメタルサウンドを聴けば明らかだろう。さらにギターソロではTaJI(Gt)と椿(Gt)がステージ中央で肩を並べてユニゾンを披露するという往年のヴィジュアル系らしいシーンも見せてくれた。そして「Close.」をはじめとする彼らの楽曲でTaJIが随所に使用するワーミーもHIDEやSUGIZOといったギタリストの影響を感じる点のひとつであることもお伝えしておきたい。

 「初めて立つこの場所をRides In ReVellionで塗り潰してみようぜ!」とフロアを煽るとライヴは終盤戦へ。キラーチューン「SURRENDER」でフロアは瞬時にヘッドバンギングの海となる。それもまだ盛り上がりが足りないと見るや「足りねぇんだよ!くたばれ東京!」と吐き捨て、TaJIは拡声器を手にフロアを煽る。そして本編ラストに演奏されたのは「Eternal ~渇望の空~」だ。「俺たちはその扉を開けて、今日から新たな未来を歩むことになる。約束された明日はない。それでも共にどんな障壁でも抗い続ける覚悟はあるか?」と問い掛けて始まったこの曲は5人となって今まさに歩み始めたRides In ReVellionのあげた狼煙である。また、彼らが未来に向けて扉を開いたライヴハウスの名前が初台DOORSということに必然めいたものを感じずにはいられなかった。

 もっと5人の未来が見たい、そんな思いを込めてオーディエンスはアンコールを求めると、彼らは「Seirios」で<まだ夢の途中>と歌い、ただ未来だけを見る姿勢を示し、さらにピアノの旋律が美しい「アムネシア」では<握り締めた君のその手を離さぬまま明日を生きる>とその未来にオーディエンスもいることまでも示してくれた。そう、彼らとはつづく「HORIZON」の歌詞の通り、ファンの手を取りこの反乱の果てにある地平線をめざして<倒れてもそこから這い上がって>いくのだ。その気持ちはこの日初披露された新曲「-反抗声明-」にもしっかりと表れている。

<この唄が誰かの胸に届いているなら 散々だったあの日も燦然と光る未来に続く>

 彼らが歌う理由。彼らの歌があなたの胸に届いたとき、この曲はRides In ReVellionの反抗声明から彼らとあなたの共同声明になる。その絆を確かめるように黎は去り際に何度もオーディエンスを呼び、オーディエンスはそれに応えた。

 ダブルアンコールではこの日が誕生日の飴を祝うサプライズと、11月から12月にかけて誕生日を迎えるTaJIと椿と渚のサプライズが同時に行われ、首謀者である黎が各メンバーにケーキを食べさせてあげるシーンも見られ和気藹々とした雰囲気が会場を包んだ。また、サプライズのお返しにと飴が飴(キャンディー)をフロアに投げ入れるという彼らの関西人らしい一面も見ることが出来た。そして、この日の正真正銘の最後として「カレタソレイユ」を最後の力を振り絞るように歌い上げた。

 反乱を起こすという意味が込められているRides In ReVellion。彼らにこの先どんな困難が訪れても、何度でも立ち上がり進んでいくのだろう。なぜなら彼らはその先にある未来が輝いていると信じて疑わない強さがある。そして、この日何度も“一緒に”と強調していたように愛すべきファンと手を取り反乱を起こし続けるのだ。完全覚醒したRids In ReVellionの反乱が始まった。そんな彼らの未来を感じる夜だった。

取材・文:オザキケイト
写真:Anastasia

<Rides In ReVellion 『Re:Vellion』発売記念Oneman Live 「Re:Vellion-20XX/XX/XX->
2019年12月8日(日)@初台DOORSセットリスト

  1. INNOVATOR
  2. –CHAIN-
  3. 紫煙
  4. JIHAD
  5. ANOXIA
  6. 最終列車 桜通り 手を振るキミへ
  7. Sense
  8. ガラスの花
  9. F.A.T.E
  10. Close.
  11. Rosé
  12. SURRENDER
  13. Eternal ~渇望の空~
    ENOCORE
  14. Seirios
  15. アムネシア
  16. HORIZON
  17. MIRAGE
  18. -反抗声明-
    ENCORE 2
  19. カレタソレイユ

【LIVE】
配信限定Single 『-反抗声明-』Release記念ワンマン 革命 – RISE IN REBELLION –
2020年2月1日(土)心斎橋SOMA
2020年2月9日(日)高田馬場PHASE

5th Anniversary BEST Release記念OnemanLive 「α」
2020年3月27日(金)OSAKA MUSE

5th Anniversary BEST Release記念OnemanLive 「Ω」
2020年4月11日(土)SHIBUYA REX

【Release】
2020年1月 配信シングル『-犯行声明-」
2020年1月29日(水)Best Album 『5th Anniversary BEST~Alpha~』
2020年2月26日(水)Best Album 『5th Anniversary BEST~Omega~』