MAY’S、歌うことへの喜びとファンへの感謝で満ちたツアーに幕

音楽

 今年メジャーデビュー10周年を迎えるVo.片桐舞子とDJの河井純一によるユニット・MAY’Sが5月27日、東京・新宿BLAZEで全国6カ所をまわるワンマンツアー『MAY’S LIVE TOUR 2018 “FUN & JOY”』のファイナル公演をおこなった。シングル曲を中心にベストヒットとも言える選曲に加え、5月23日にリリースされたデュエットアルバム『デュエットしようよ』からゲストでKG、SHIKATA、宮崎薫、海蔵亮太の4人も登場しライブを彩った。アンコールでは今年結成10周年となる男性ボーカルグループの逗子三兄弟がサプライズ登場しアカペラでお祝い。MAY’Sと逗子三兄弟で新ユニット「Maicoと恋のキューピッツ■」(■は黒塗りハートマーク)の結成も発表したツアーファイナルの模様を以下にレポートする。【取材=村上順一】

シングル曲から最新デュエットソングまで

MAY’S(撮影=yuri ito)

 開演時刻になるとBGMのボリュームがクレッシェンドしていき、MAY’Sの楽曲をちりばめたスペシャルなSEに続いて2人が登場し、デビュー曲「My Everything」でライブの幕は開けた。スポットライトを浴び、艶やかな歌声を響かせる片桐舞子。観客へ笑顔で手を振りながらの歌唱、「この曲でメジャーデビューして、今年で10年になります。今日も目一杯最後まで一緒に歌っていきましょう!」と投げかけ、シンガロングも巻き起こるなか、序盤から多幸感溢れる空間を作り上げた。4曲目の「I WISH」では語りかけるように、幸せを願うように舞子の歌声が響く。

 今回のツアーはデビュー10周年ということもあり、ファンが聴きたい曲を網羅したベストヒットなライブになると話す。そこで届けられたのは「I LOVE YOUが言えなくて」。MAY’S の代表曲でキャリアの中でも数多く歌って来たであろうナンバーは、体の一部かのような自然体とも言える歌声を響かせ、観客の感情を揺さぶった。そして、会場がひとつになった「ONE LOVE ~100万回のKISSでアイシテル~」ではクライマックスのような空間を作り上げ、まだ前半戦とは思えないほど。シングルのリリース順に歴史を辿るようなセットリストだった。

 そして、“届けたい”、そんな想いがより強く出ていたのは「君に届け…」。しっとりとしながらも力強さを感じさせる歌声に、観客も静かに耳を傾けていた。続いての「Just For You ~君だけが僕の未来~」では、グルーヴィなリズムにノリノリのなか、舞子の投げキッスにフロアから歓声が上がった。

 ここで、ファンの好きなバラード曲が分かれることから、観客の中から選ばれた1人が、MAY’Sが用意した楽曲から選曲出来るというお楽しみコーナーへ。舞子と誕生日が同じ5月31日の観客が選ばれ、会場中の視線が集中する封筒の中の紙に書かれていたのは「シンデレラ」。語りかけるような歌声が切なく胸に染み込んでくるかのような表現力を堪能し。続いて、「とっておきのバラードを…」と「永遠」を情感豊かな歌声で会場を包み込んだ。

 そして、5月23日にリリースされたばかりの新譜『デュエットしようよ』の楽曲たちをゲストを呼び込んで再現するセクションへ。トップバッターはシンガーソングライターの宮崎薫をゲストに「恋におちたら」をカバー。タイプの違う歌声と表現力はこの楽曲の新たな魅力を引き出していた。観客もその2人の歌声の恋に落ちて行くなか、続いては2人のハーモニーに歓声が上がったシンガーの海蔵亮太をゲストに迎え届けた「明日がくるなら」。変幻自在にクロスするハーモニーと、海蔵のシルキーな歌声で魅了。さらに歌以外でも海蔵のファニーなキャラクターで盛り上げた。

 さらに、“盟友”であるKGを呼び込み、ネイティブな英語力のあるKGの魅力を引き出したディズニーの名曲「Beauty and the Beast」を披露。英詞のこの楽曲を2人のエナジー漲る歌声で紡ぎ、10年という絆を感じさせた圧巻のパフォーマンス。そして、KGと同じくデビュー前からの仲であるSHIKATAがステージに。男女による新しさを感じさせる「Choo Choo TRAIN」を届ける。この曲はデビュー前にリアレンジして2人でコーラスも入れた思い出の楽曲で、観客も腕をワイパーのようにリズムに合わせて腕を振り、ビートを感じながら楽しんだ。

歌うことの喜びを教えてくれてありがとう!

MAY’Sダンサーズと(撮影=yuri ito)

 東京公演ツアーファイナルならではのスペシャルコーナーに続いて、昨年おこなわれた『MAY’S 15th Anniversary ”39” Tour』で気づいたという、みんなが聴きたい曲をギュッと凝縮し「FAN&JOYメドレー」と題しアルバム曲やカップリング曲など隠れた名曲をメドレーで披露。「星の数だけ抱きしめて」でメドレーはスタートし、MAY’Sダンサーとしてお馴染みのSAEKOとMIOの2人を呼び込み「線香花火」、ダンサーのSHOTA. を招き「Unfair Love」などを立て続けに披露。そして、「拳を上げろ!」と猛々しい言葉から「BONDS」で全12曲というボリュームのメドレーを締めくくり、MAY’Sダンサー3人を呼び込み間髪入れずに「Traveling」へ流れ込むというライブならではの高揚感を与えてくれた。本編ラストはアクティブにアクションする舞子とダンサーたちのパフォーマンスに観客も笑顔満たされた「Smiling」で本編を終了した。

 観客の歌う「My Everything」が会場に響きわたる。それに導かれるように再びステージに2人。舞子は観客と一緒に歌い、「アンコールありがとう!」と「MaMa」を届けた。今年結成10周年となる男性ボーカルグループの逗子三兄弟がサプライズ登場し、アカペラで「ONE LOVE ~100万回のKISSでアイシテル~」を豊かなハーモニーで聴かせ10周年をお祝い。そして、新ユニット・「Maicoと恋のキューピッツ■」の結成を発表し9月30日の群馬Club JAMMERSを皮切りにダブル10周年ツアーをおこなう事を発表。

 「10年という月日があって、色んな人と知り合って繋がって、一緒に活動できる仲間が増えていくというのは自分達の歩んできた道を肯定してもらっている気持ちになります」と話す舞子。作った音楽がみんなに届いて、感想をもらった時に喜びになっていく瞬間をこの10年でたくさん味わったという。そのみんなからもらったものを曲にして返していきたいと想いを語り、ラストは「SKY」を披露。「歌うことの喜びを教えてくれてありがとう!」と感謝を投げかけ、ライブは大団円を迎えた…。と、思いきやMAY’S Crew(ファンの呼称)から舞子の誕生日を祝って音源リリースされていない楽曲「Happy Birthday」をサプライズ合唱。そのサプライズに、「いつも仕掛ける側ばっかりだったからビックリして泣いちゃった…」と驚き涙する舞子の姿も。終始会場全体が温もりと感動に包まれた『MAY’S LIVE TOUR 2018 “FUN & JOY”』は幕を閉じた。