青山テルマの魅力、歌唱力とトーク力 アウェー感も笑いに変える明るさ

音楽評

 【取材雑感】歌手の青山テルマが16日、東京・羽田空港の国際線旅客ターミナルでおこなわれた、冬季イルミネーション装飾点灯式「羽田 Sky illumination 〜Trans-Luminary〜 異次元の光」に出席。自身のヒット曲「そばにいるね」を歌い上げ、イルミネーションに彩られた幻想的な夜を華やかに演出した。

 約1万6000球を使用したイルミネーションのもとで、構内は幻想的な世界観が広がっていた。「羽田空港が大好き」という青山テルマはこの日、岡本真夜、稲垣潤一らとともに点灯をおこなった。飛行機の離陸3時間前に必ず、空港に到着してショッピングを楽しむという青山。発着する飛行機を見渡せる場所で佇むこともあるようだ。

 この日の衣装は、白いニットにワインレッドのスカート、銀色のヒールで冬らしいコーディネート。アコースティックセットで、特設ステージ上の椅子に腰掛けながら、しっとりとヒット曲「そばにいるね」(青山テルマ feat.SoulJa)を歌い上げ、続いて「ずっと」を披露した。アコースティックだからこそ映える確かな歌唱力を発揮した。

 青山が「私のライブ初めての方は?」と観客に尋ねると、多くの観客が手を挙げた。青山はその光景を見渡し、「ぜ…んいん(笑)。まあ、ええよ。次の曲もきっと私のライブ初めての方がほぼなんで、知らんと思うけど、手拍子してたらいい曲に聞こえてくるから。知らんくても“めっちゃ知ってる”みたいな(笑)。いい曲やから」と語った。

 850万ダウンロードの大ヒットを記録した「そばにいるね」がリリースされたのが2008年1月。あれから8年が経過していることもあり、初めて聴く観客がいてもおかしくはない。それによりも気になったのは、コテコテの関西弁。奈良に住んでいたこともあり、最近出演のテレビ番組でも、その関西弁で当時を振り返っていた。

 大先輩の稲垣や、岡本を待つ観客を前にしても青山は、そのクールビューティーな外観からは想像できないコテコテの関西弁で、アウェー感も笑いに変えて一気に観客の心を掴んだ。観客の手拍子の中、披露された「SMILE FOR ME」は日が沈み、やや冷え込んできた空気を暖めるようなアッパーソング。少しキーを上げて歌う青山も、笑顔を見せていた。

 青山は、失恋ソングが多くて静かなイメージがあると思う、と前置きし「ただただ、やかましい関西のおばちゃんみたいなMCするんで、また良ければライブにも来て下さい」と、2015年9月リリースのミニアルバム『GRAY SMOKE』に収録されている、青山テルマ feat.清水翔太の「Stay」を披露。MCとは打って変わって切なく片想いの心情を歌った。観客も静かにその歌声に聞き入っていた。

 最後は冬になると歌いたくなるという、2012年2月に急逝した、米歌手のホイットニー・ヒューストンさんの「I have nothing」をカバー。大阪のインターナショナルスクールに通い、中学生時代は米ロサンゼルスに在住していたという彼女。関西弁も流暢だが、米国暮らしで身に付けたネイティブの発音と、本家に負けず劣らぬ歌唱力を見せ、観客を圧倒した。

 ライブ後には青山と岡本、稲垣が囲み取材に応じた。

 青山は、クリスマスの思い出について、奈良県の実家でサンタ用にクッキーを焼いて、トナカイ用に人参を用意していたと言い、「朝起きたら、クッキーと人参の食べられた残がいを見てサンタ来たんだぁと喜んでました」と当時を振り返った。このような環境で彼女の明るく、人心を掴む性格が育まれた理由を容易に想像させた。

 また青山は、今月1日に放送された、日本テレビ系『徳井と後藤と芳しの指原が今夜くらべてみました』に出演。“女っぽさゼロの女”として紹介され、「基本、気に入らなかったらタイマン」と武闘派な一面をのぞかせ、視聴者からは「こんなキャラしてたんだ!」などとSNS上なで驚きのコメントが見られ、話題になっていた。

 この日の彼女は、幻想的なイルミネーションと並んで、その歌唱力だけでなく、人柄溢れるトークで観客の心を掴んでいたように感じた。

記事提供:MusicVoice
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