欅坂46平手友梨奈の故障に見る、精神論神話の完全崩壊

音楽

欅坂46の平手友梨奈(16)が、右腕に全治1カ月のけがを負っていたことが13日に公式サイトで明かされた。1月30日・31日・2月1日に予定されていた欅坂46の日本武道館はけやき坂46がおこなう公演に振り替えられる。キレのあるダンスとマスゲームの様に統率のとれた動きが魅力的な彼女たちのパフォーマンス。スケジュール上の無理がたたったのだろうか。

公式サイトによると、平手が右腕に痛みを訴えたことから診察を受けたところ、上腕三頭筋損傷で全治1カ月と診断されたという。

昨年大みそかに放送された第68回NHK紅白歌合戦では、総合司会の内村光良とのコラボパフォーマンス後に倒れこみ、のちに過呼吸であったことが発表されていた。紅白では、内村抜きで1度「不協和音」を披露。一部報道で左足の捻挫の為、一緒にパフォーマンスをする予定だった内村はパフォーマンスを断念すると見られていたが、再度曲の最後の一部で共演を果たした。

ところが、平手と志田愛佳(19)、鈴本美愉(20)がパフォーマンス後に倒れ込む様子がカメラでも捉えられ、ネットなどで心配の声が上がっていた。その後、過呼吸であったことが発表された。

欅坂46のライブの魅力は、曲だけではなくそのダンスパフォーマンスにあると言っていいだろう。統率のとれたキレのある動きは、相当の練習量を想像させるほど見事なものだ。

欅坂46の多くの曲の振付を担当する振付師・ダンサーのTAKAHIROは、あるインタビューで「今のメンバーなら本当に身体が大丈夫? って思うぐらい心を揺さぶる動きができるんですよ」と2年で彼女たちのダンス能力が格段に上がったと語っている。ダンサーが心配するほどの動きを彼女たちは数多くおこなってきた。

特に昨年末は、彼女たちは12月28日の『COUNTDOWN JAPAN 17/18』に出演後、30日にTBS系『輝く!日本レコード大賞』、そして紅白、TBS系『CDTV SP!年越しプレミアライブ2017→2018』(12月29日収録)と立て続けのライブをおこなう過密スケジュールだった。

彼女たちのダンスはセンターである平手を中心に構成された曲が多く、平手への負担が大きくなっていることも一因としてあるのではないだろうか。まだ16歳ということもあり、身体の発達途中であるとも言える。

昨今は、甲子園でも炎天下の中、延長15回の末引き分けで再試合となる現行制度に対し、予め走者を配置した状況からプレーを開始し、試合の早期決着を図るタイブレークの導入も議論されている。

何十年も前にはなるが、筆者も剣道部員として青春の汗をかいていた。その時代には、まだ練習中に水を飲むのは断固厳禁であった。しかし、今は医学的見地や温暖化の影響で脱水症状の予防のため、水分はこまめに取るように指導されるはずだ。

平手にも休息が必要だったのではないだろうか。とにかく、今は彼女が完治して元気に戻って来てくれることを願うばかりだ。

一昨年のデビュー時に比べ、彼女たちがメディアに出る機会は飛躍的に増えたこともあり、彼女たちが感じたプレッシャーも大きかったのかもしれない。彼女たちはアスリートの様に鍛えられたわけでもない普通の少女たちだ。スポーツ界だけではなく、エンタメ界もライブパフォーマンスに対する認識を変えていかないといけないのかもしれない。

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