異色のシンガーソングライター“橋爪もも”の魅力

異色のシンガーソングライター“橋爪もも”

彼女がライブのMCやプロフィールで枕詞言葉にしているのが、
「ロリータ・ギター弾き語りシンガーソングライター」というものである。
見たままを表しただけで、何かまとまりのないようにも思えるそのフレーズ自体、
異色とも言えるが、実は彼女はアイドルグループのBELLRING少女ハートや
STARMARIEの衣装制作を手掛けていたりもするし彼女自身のステージ衣装の多くは
自作のロリータ服である。

そんな彼女が音楽活動を開始した2011年とのは比較的近年であるが
着実にミュージシャンとしてのステップアップをしている。

2012年に自主制作による初の音源発売に始まり、2014年5月にAmazon、タワーレコード限定発売の
シングル「青のワルツ」、2015年9月にはその当時自身がレギュラー出演していたNOTTV1の
音楽情報番組「MUSICにゅっと。」の番組レーベル「nyt records」よりミニアルバム「終わりよければ」
を全国発売している。

その「終わりよければ」は“哀愁ロック”を謳っているのであるが、彼女の音楽性は非常に中毒性のあるもので、
リスナーの心を少しずつ鷲掴みにして離さないものである。

その魅力について自分なりに分析してみたところを簡単ではあるが述べてみたい。

まずは日本語を大切にした歌詞。
その世界観は作者自身の鬱積した日常の感情を込めているようではあるが、実は人間誰しも持ちうる
感情をうまく歌詞の世界に閉じ込めている気がしてならない。そこに男女問わず聞くものが共感して
いるのではないかと思う。

そして非常にシンプルで耳なじみのするメロディーラインの美しさ。
奇をてらったメロディーが奏でられているのではなく、オーソドックスで音楽の歴史の中で
長く好まれてきたものが自然に紡がれているように感じる。
彼女自身がリアルタイムで触れてきた機会がどれほどあったのかはわからないが、その奏でる
音楽はグラムロックであったり、少しジャジーであったり、フォークの王道であったり
壮大なロッカバラード調であったりする。

そして最後は彼女自身の歌声。
最近の女性シンガーソングライターでは珍しく中低音の響きが美しい。
その響きの美しさそのものはボーカリストとしての最大の魅力ではないかと思う。

非常にダークな物語のような世界観であったり、時には人の感情の深いところを歌ったりするのだが・・・
ライブではそんな深い世界に潜らせたかと思うと“ひょうきんなMC”で会場が一気に笑いに包まれる
という非常にギャップのあるアーティストでもある。

ちなみに現在、FM NACK5で自身の冠番組「橋爪ももの生乾き放送~終わりよければ~」が
毎週日曜深夜24:30からレギュラー放送されているが、番組を持つきっかけとなった
同じくFM NACK5の番組にゲスト出演した際にパーソナリティーを務めていたHappyだんばら氏は
彼女のことを「黒木渚を初めて見たときと同じくらいの衝撃を感じた」と彼女の音楽に
触れた際の感想を述べている。

まだまだこれからのアーティストではあるが、機会があれば是非一度、彼女の音楽に音源やライブで
触れてみて欲しい。きっと様々なところに魅力を感じ、じわじわとその音楽と人間性に引き込まれて
逃れられなくなると思う。

次の音源のリリースが待たれるところではあるが、まだ残念ながらその情報はない。
ただ、自身の自主企画ライブとしてシリーズ化されている『幸福と孤愁』が2月5日に恵比寿天窓.switch
で開催される。今回で3回目の企画で、1回目は「終わりよければ」レコ発記念として”幸福”をテーマに
2回目は昨年5月に自身のバースデー企画として”孤愁”をテーマに開催。
今回は”毒”をテーマに彼女がこれまでに共演したかったという2アーティストを招いて開催される。

【橋爪もも自主企画ライブ『幸福と孤愁』】
2017年2月5日(日)
会場●恵比寿天窓.switch
時間●OP18:00 ST18:30
料金●前売2600/当日3000(各Drink代別)
出演●yucat・SEINA・橋爪もも

その他ライブやメディア出演情報は
橋爪ももOfficial Blog「生乾き日記」にて

「終わりよければ」収録「M」Music Video

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弘保 博

インディーズアーティストの応援をしています。

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