ラストアイドルファミリー、一丸となったステージで魅了した台場

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 秋元康氏がプロデュースするラストアイドルが去る4月18日、東京・Zepp DiverCityで『ラストアイドルファミリー2ndシングル発売記念コンサート in Zepp DiverCity』を開催した。2ndシング「君のAchoo!」の発売を記念し、ラストアイドルファミリーが総出演。「バンドワゴン」や「ラスアイ、よろしく」2期暫定メンバー12人によるステージ、初となるシャッフルユニットコーナーなど、アンコール含め全25曲を熱演し訪れた観客を魅了した。アンコールではLaLuce・吉崎綾、古賀哉子、Good Tears・王林が卒業を発表。3人で「バンドワゴン」のストリングスバージョンを歌い上げた。この日のもようを以下にレポートする。【取材=村上順一】

初のシャッフルユニットコーナー

シュークリームロケッツ

 ステージはギリシア神話を彷彿とさせるセットが組まれ、開演時刻になると番組の放送の模様がスクリーンに投影されシュークリームロケッツがステージに登場。スカートを鮮やかに翻し、表題曲である「君のAchoo! 」でライブの幕は開けた。今作の聞きどころの一つでもある“くしゃみ”も盛大に会場に響かせ、オープニングを彩った。続いてはGood Tearsが登場。完成度の高い歌とダンスで「スリル」を届けた。キレのあるパフォーマンスでステージをセクシーな雰囲気に。

 LoveCocchiの「青春シンフォニー」は爽やかな曲調ではあるが、メンバーの掲げた拳が力強さを感じさせ、エナジーに満ちたステージを展開。そして、LaLuceの7人がステージに登場し「風よ吹け!」を披露。人数を活かしたパフォーマンスに、まさに“追い風”を起こすような楽曲で会場を沸かせ、Someday Somewhereへ繋いだ。「この恋はトランジット」の躍動するビートに乗って、元気いっぱいのダンスでポジティブなエネルギーを振りまいていく6人に大きな歓声が降り注いだ。

 ここでマイクスタンドに向かって全グループのメンバーが全力で自己紹介。そして、ナレーションに続いて、番組を彷彿とさせるバトル形式のステージへ。各々のグループが過去に番組で披露してきたカバー曲を届けた。ワンコーラスずつメドレーで畳み掛けていき、パフォーマンスが終了するとここで番組同様に勝者を決める審査員を発表。ジャッジするのは2階客席にいた吉田豪氏に決定。勝者は℃-uteの「DANCEでバコーン」を歌唱したLove Cocchiに決定。理由は「選曲が好みだった」と語る吉田豪氏。勝者のご褒美はCS番組で冠番組権を獲得し歓喜するメンバー。続いては2期暫定メンバー12人によるフレッシュなステージ。このメンバーの中から次のラストアイドルが選ばれるということもあり、初々しいパフォーマンスで魅了した。

 自己紹介を終え、ここからはラストアイドル初のシャッフルユニットコーナーへ。キャンディーズの「春一番」を松本ももな、籾山ひめり、中村守里、鈴木遥夏、小澤愛実、山本愛梨の6人で披露。パステルカラーの衣装で春らしさを存分に表現。続いて、中森明菜の「飾りじゃないのよ涙は」を黒いイブニングドレスで身を包んだ阿部菜々実、王林、相澤瑠香、山田まひろの4人でセクシーに届け、対照的に白い衣装で初夏を感じさせる爽快さを感じさせた長月翠と清原梨央の2人で松田聖子の「青い珊瑚礁」、LoveCocchiの大森莉緒が大石夏摘、安田愛里、高橋真由、猪子れいあの4人に抱えられ登場し、会場をハッとさせた松本伊代の「センチメンタル・ジャーニー」をカバー。

 そして、マイクスタンドを自ら持ち、古賀哉子、間島和奏、木村美咲3人で工藤静香の「慟哭」を、ラストはOLの衣装に金色の手袋が印象的に映えた吉崎綾、朝日花奈、池松愛理、西村歩乃果 、石川夏海 の5人で森高千里の「私がオバさんになっても」をバブリーな空間を作り出しで楽しませた。最後にお笑い芸人・平野ノラの決め台詞の「OKバブリ〜!」と投げかけシャッフルユニットコーナーを締めた。20代以上で構成された「私がオバさんになっても」のメンバー選出に「悪意を感じる(笑)」と吉崎。

吉崎綾、古賀哉子 、王林の3人が卒業を発表

卒業を発表した吉崎綾、古賀哉子、王林

 コンサートも後半戦へ。LaLuceの「バンドワゴン」では、7人の意志が強くステージから放たれ、強く燃えるような熱さがステージから放たれていた。それを受けてオーディエンスの盛り上がりも加速度を上げていく。その熱量を引き継ぐかのようにSomeday Somewhereの「Again & Again」へ。しなやかな動きはミュージカルを観ているかのよう。希望に満ちたナンバーで観客を扇情させた。昭和の匂いを感じさせた応援ソングで盛り上げたLoveCocchiの「失恋乾杯」では、カラフルな衣装でキュートな振り付けで視線を集め、一転しGood Tearsの「涙の仮面」へ。情熱的な歌と挑発するかのようなパフォーマンス。フロアも赤いペンライトで埋め尽くされた。

 そして、シュークリームロケッツの「想像上のフルーツ」で息のあった振り付けで一体感を作り出し眩しい笑顔で包み込んでいく。ラストは総勢25人で「ラスアイ、よろしく」を披露。ステージをめいっぱい使い、長月が「皆さんお花見しましたか?」と投げかけると、メンバーがピンク色のカラーボールを取り出した。ステージ上は桜の花が咲いたかのような華やかな空間に。そのカラーボールを勢いよくフロアに投げ込むメンバー。体を弾ませたくなるようなリズムのなか、本編を終了した。

 アンコールを求めるオーディエンス。再びステージに全メンバーが登場。ここで報告があるとGood Tears・王林。「活動してきた日々は短かったけど中身が濃くてとても楽しかったです。りんご娘をたくさんの人に知ってもらいたいという理由で(ラストアイドルに)挑戦したのですが、りんご娘とGood Tearsの2つを全力でやるのはやっぱり難しくて、今回、母体のりんご娘に戻ることを決意しました」と卒業する理由を報告。

 続いてLaLuce・古賀哉子も卒業を伝える。「10代の頃から女優で成功したいという夢があって、一度はその夢もくじけてしまいましたが、アイドルとして上を目指して活動していくなか、女優としても成功したいという夢が強く蘇ってきました。その中でLaLuceとしての夢が絶対的な一番じゃないと気付いてしまいました。自分にもファンのみんなにも嘘をつきながら活動していくのは、一番中途半端でいけないことだと思いました。これからは一個人としてラストアイドルを応援し続けます。次のステージでまた仲間のみんなと会えることを信じて必死に頑張りたい」と涙ながらに語った。

 さらにまさかのLaLuce・吉崎綾も卒業を発表。「ラストアイドルメンバーとしてデビュー出来たことなど1年前の上京したての私からしたら全く想像のできない夢のような出来事ばっかりで…。支えてくださっていたファンやスタッフの皆さんには感謝の気持ちでいっぱいです。初期メンバーで最年長というだけの頼りないリーダーだったけど、みんなが支えてくれたからここまで頑張ってこれました、大好きだよ」と、LaLuceメンバーへメッセージ。

 そして、「1人になる不安はありますが、次の夢へ向かいます。LaLuce吉崎として参加する残りのイベントは悔いのないように全力で楽しんでいくので、来てくれる皆さんが楽しんでくれたら嬉しいです」と話し、「ラストアイドルファミリーはアイドルのてっぺんを飛び続けてください!」とメンバーにエールを送り、22人が見守るなか3人で「バンドワゴン」のストリングスバージョンを涙しながらも歌い上げた。阿部は「仲間であることには変わりはないので、この25人を宜しくお願いします」と話し、ラストの「明日の空を見上げるために」を全員で歌唱し、『ラストアイドルファミリー2ndシングル発売記念コンサート in Zepp DiverCity』の幕は閉じた。